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栗原類【発達障害の僕が輝ける場所を見つけられた理由】を読んでみた

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栗原類【発達障害の僕が輝ける場所を見つけられた理由】を読んでみた
ほしこです。
普段は本を読んでも自分で満足して終わっていたのですが、どうしても感想を伝えたくて初めて記事にしたためました。
読んだ本がコチラ。

発達障害の僕が輝ける場所をみつけられた理由/栗原類【1000円以上送料無料】

栗原類くんは、次女と同じ発達障害を持っている人です。
このことをママ友に伝えると「え!そうなの!?」と驚くくらい、彼は社会に溶け込んでいます。

「なぜ?どうやってそこまで成長できたの?」

そこに興味があって本を読みたかったんです。

そのなぞはすべて本に書いていました。

栗原類のプロフィール

栗原類【発達障害の僕が輝ける場所を見つけられた理由】を読んでみた
この「発達障害の僕が輝ける場所を見つけられた理由」という本を書いた栗原類君について。
簡単なプロフィールはコチラです。

栗原類(くりはらるい)
1994年東京都生まれ。
イギリスと日本のハーフ。
8歳の時にNYで発達障害と診断される。中学時代にメンズノンノなどのファッション誌でモデルデビューをしました。
17歳の時バラエティ番組で「ネガティブタレント」としてブレイク。
その後、パリコレのショーモデルなどを経て、現在はモデル・タレント・役者としてラジオ・舞台・映画などで活躍しています。
この本は、2016年に書籍化されました。

【発達障害の僕が輝ける場所を見つけられた理由】の概要

1章:発達障害であると告白

栗原類くん自身がADD(注意欠陥障害)という発達障害であったと告白しています。ADDとは、発達障害の一つで、注意力が低く忘れ物をしやすい、物を覚えるのが不得意などが特徴です。
類くんなりの言葉で、丁寧に解説されています。

2章:生い立ちと成長。子目線と母目線から読める

生まれてから2016年ころまでの成長記録を類くん目線で細かく説明。
読んでいくと、アメリカと日本の教育、発達障害者のための取り組みの違いがわかります。
終わりには母、泉さんの子育ての裏側を読むことができます。

3章:類くんが輝く場所を見つけられた理由、本の核心へせまります

類くんが自分の発達障害の特徴をいかに理解して、対策をたくさんしてきたのか、親子の苦労や周囲の人の協力が色濃く見えるエピソードがたくさん。
なぜ、輝く場所を見つけられたのかが納得できる内容が詰まっています。

4章:なぜ彼が輝く場所を見つけられたのかを親目線、医者目線から

類くんが発達障害を持っているのに現在こうして活躍する場を見つけることができたのかについて親・医者目線からの見解を詳しく説明されています。
友人・ピース又吉さんと類くんの会話もあり。
最後に「おわりに」と類くんからのメッセージがはいっています。

発達障害の僕が輝ける場所をみつけられた理由/栗原類【1000円以上送料無料】

【発達障害を持つ僕が輝ける場所を見つけられた理由】を書くにあたって

栗原類【発達障害の僕が輝ける場所を見つけられた理由】を読んでみた
類くんがこの本をかき上げるのに1年以上を費やしたそうです。
過去を思い出そうにも記憶がないので、人に伝わるような原稿が書けず、一時は書籍化も危ぶまれたとか。
こうして最終的に作り上げることができたのは、周囲の力を借りたから。
原稿を書いたことで類くんは自分自身を振り返る、自分と向き合えるとてもいいきっかけになったのだそう。とても前向きで素直な子なんだなと感じました。

【発達障害を持つ僕が輝ける場所を見つけられた理由】感想

栗原類【発達障害の僕が輝ける場所を見つけられた理由】を読んでみた

類くんが発達障害であるという告白は衝撃だった

類くんが発達障害であると本で知った時はママ友と同じ反応でした。
全然普通じゃんって。
彼の告白を読んでいくうちに、テレビでの反応や行動に納得がいく部分もあって本当に発達障害なんだなと感じました。
例えば、あまり人に触られるのが好きじゃない、顔の表現がぎこちない面があるなどです。
彼自身も本でその辺について話してくれています。
自分の子供は、今のところ広汎性発達障害、知能障害もあるのでパターンは違います。
ですが、発達障害で共通の感覚過敏は似ている面もあって大人になった彼の言葉に、「もしかしたら次女も同じことを思っているのかもしれない」とすごく参考になりました。

生い立ちと成長を読んで自分の子だったら…と創造してしまった

生い立ちは、母親の泉さんや周りに愛されスクスクと育ってきた様子が分かりやすく話されていました。
彼自身が「愛されて育てられてきた」ことを理解している表現が多く心が温まりました。
自分の子だったらという想像もしてしまいました。
将来小学校や中学校でいじめられるかもしれないという不安がある中、類くん自身がいじめられていた事を読んで「ああっ。やっぱり!?うちの子もそうなっちゃうの!?」と涙目になりました。
一喜一憂しながら自分の子供を想い読み進めることができました。

日本とアメリカの発達障害に対する考え方・環境対策の違い

この本で面白かったのが日本とアメリカの発達障害に対する考え方・環境対策の違いです。
今でこそ、日本でも3歳あたりからの早期発見ができるようになりました。
次女も2歳半でグレーゾーン、5歳で発達障害だと確定。
おかげで対策を関係者と気軽に相談できる環境を築く事ができています。

これでも日本は遅いんですよね。
アメリカは更に先に行っていて、発達障害の対策が充実しています。

アメリカの発達障害を持つ子供に対する学校側のフォローは積極的。
その分、家庭に要求される要求も多く厳しい印象があります。

でも日本のように発達障害なのは誰が悪い、誰の責任とか追及しないです。
羨ましい!!!日本はすぐ母親が悪い、育て方が悪いと責任転嫁されます。
すごく心狭い環境で苦しんでいる事が多い
です。

簡単にまとめると、
アメリカ「〇〇で××だから発達検査させて!早めに見つけて対策見つけよ!ね?」
日本「〇〇なの、貴方のせいじゃない?××だから病院行ってみたら?」
と、勢いが違います。

この温度差が衝撃的でした。

母親泉さんについて

類くんの努力もすごいと感じていましたが、母親である泉さんの教育方針にも感心しました。
彼女自身も発達障害を持っていたことに驚きでした。
それでも類くんが素直で謙虚な子に育ってきたのは彼女のおかげ。
おかげというか、子育ての成果だと思います。

その子育ては、発達障害を持たない子でもしなきゃいけない事がてんこ盛りでした。

  • 人にされて嫌な事は他人にはしない事
  • された行為に関して相手がこうしてくれたのはあなたへの思いやり。感謝を忘れない事

など情緒面でのことや生活での指導にブレがないんです。

母親としてこうありたい!全く同じにはできないだろうけど目指したいと思いました。

この本と通して感じたのは「焦ることはない」という事

この本を最後まで読んで感じた事は、子育てに焦りは禁物だということ。
子育てはロングランで、焦っていてばかりでは前にうまく進めないと感じました。

発達障害を持つ子供が小さいうちは、生活に差がでやすいものです。
だってその子は「経験」と「理解する工夫」が誰よりも多く必要だから。

でも繰り返しすることでいつかはできるようになるのです。
私はその瞬間に何度も立ち会っています。
時間はかかるけど、大人になった時に差を縮めることができたらすごいじゃないですか^^
「私が子供たちにできる事は何か?」をじっくり考えるきっかけとなった本となりました。

まとめ

栗原類くんの本は、発達障害と向き合う親子の一例としてとても参考になる本です。
早期発見と対策の仕方も勉強になります。
育児はロングランだという事が学べました。
個人的には、栗原親子のように、発達障害と向き合っていく覚悟が更に高まった本となりました。

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